Claude Opusで自動編集|寝る前の指示1文と朝に確かめる3つのこと

Claude Opusで自動編集|寝る前の指示1文と朝に確かめる3つのこと

「寝る前に Claude Code へ指示を出して、起きたら動画ができている」。2026年10月12日に Instagram で公開したリールでは、Claude Opus 5.5 で自動編集した15分の YouTube 動画を紹介しました。この記事では、そのときに実際に送った指示文と、作業ログ・確認メモの中身をもとに、夜に任せるときの指示の出し方と、朝に確かめる所をまとめます。

使ったのは Claude Code(モデルは Opus 5.5・2026年10月時点)と After Effects です。台本から動画ができるまでの流れ全体は Claude Code で YouTube 動画を作る流れ で紹介しているので、ここでは「任せる前の準備」と「終わった後の確かめ方」に絞ります。

この記事の結論

  • 夜に任せる前に、短い見本を1本作って確かめておきます。見本があると、指示は「同じ形で」の1文で伝わります。
  • 実際に送った指示は「このまま本編も同じ形で作っていってください。」でした。人が用意したのは、題材と台本、見本への直しです。
  • 作業の記録では、指示から15分の動画の書き出しまで約3時間半でした。一晩あれば終わる長さです。
  • 朝は、動画より先に「ログの最後の行」と「Claude が残した確認メモ」を見ます。
  • 声の読み・音量・説明のために作った画面・引用の権利は、人が見て決めます。

実際に行ったこと

作ったのは、YouTube チャンネル「Masayume AI Lab」の最初の動画です。海外の会社員が AI に起業を任せた実話を紹介する15分の動画で、話は他の人の実話です。ナレーションは ElevenLabs で作った声、編集は After Effects で、組み立てから書き出しまでを Claude Code が進めました。

Claude Code が After Effects で組んだ15分の動画の終わりの場面(約18秒・ナレーションは ElevenLabs の声)

使った道具は次のとおりです(2026年10月時点)。

役割使った道具メモ
指示を受けて作業を進めるClaude Code(モデルは Opus 5.5)手元の Mac で After Effects を動かす
編集・書き出しAfter EffectsClaude がスクリプトを書いて実行
仮のナレーションElevenLabs台本の文を1文ずつ声にする
声の読みを確かめるWhisper(文字起こし)声を文字に戻して台本と比べる

料金はプランと画質で変わるので、各サービスの料金ページで確かめてください。

10月3日の記録は次のとおりです。

時刻(2026年10月3日)出来事記録の出どころ
15時18分冒頭51秒の見本(試作)を書き出し見本の動画ファイル
18時ごろ「このまま本編も同じ形で…」と指示送った指示文
18時07分ナレーション183文の声ができる(失敗0)声のログ
19時15分ごろ1回目の組み立て(v1)が終わる組み立てログ
20時14分ごろ点検で見つかった所を直して v2組み立てログ
21時16分ごろv3 の組み立てが終わる(BUILD OK)組み立てログ
21時32分15分3秒の動画の書き出しが終わる完成した動画ファイル

このときは夕方に指示を出したので、夜のうちに書き出しまで終わりました。寝る前に出せば、起きる前に終わっている長さです。10月12日のリールそのものの編集も、作業の記録では0時35分から3時35分にかけて、Claude が After Effects で進めています。

リールの「起きたら完成品」の場面。後ろの壁が朝の絵に変わり、完成した動画のカードが出ている(帽子とマイクのロゴ、右下の小物はぼかし)

手順

1. 寝る前に、短い見本を1本作って確かめる

いきなり15分を任せず、先に冒頭の51秒だけを作ってもらいました。頼んだときの文は、作業の記録に次のように残っています。

冒頭だけ ElevenLabs の V4 で生成して、After Effects で試作してほしい

見本で、テロップの出し方・図の見せ方・声の速さといった「形」が決まります。Masayume は見本を見て、名乗り方だけ直しました(画面に出すのは「Masayume」の名前だけ)。夜の間は Claude の質問に答えられないので、迷いそうな所は見本で先に決めておきます。

2. 台本は、ファイルにして置いておく

台本は1つのファイルにまとめ、題名・尺の目安・ナレーションと引用の分け方まで書いておきました。

15分の動画の台本ファイル(01_台本v1.md)の冒頭。題名と尺の目安が見える(元ネタの行はぼかし)

Claude は台本のナレーションを183文に分け、台本と一字一句同じかを照らし合わせてから声を作っています。台本の段階では本人の声で読む予定でしたが、今回は ElevenLabs の仮の声で作りました。

3. 指示は1文。直しと一緒に送る

本編を頼んだときに送った指示は、次の1文です。

Claude Code に送った指示文「このまま本編も同じ形で作っていってください。」を、入力欄の形に再現した画像(モデルは Opus 5.5)
このまま本編も同じ形で作っていってください。

実際のメッセージでは、この前に名乗り方の直しを書いていて、最後の1文がこれでした。「同じ形で」が通じるのは、手順1の見本があるからです。

今回は書かなくても Claude がログと編集ガイドを残しましたが、毎回そろえたいときは、終わった後のまとめ方を1行足しておくと朝に見る場所が決まります(例)。

終わったら、声と組み立てのログを残して、人が見て決めることを編集ガイドに箇条書きでまとめてください。

4. 寝ている間に Claude が進めること

指示を受けた後、Claude は次の順で作業を進めました。

  • ナレーションを1文ずつ声にして、文字起こしで読みを確かめる
  • 章ごとの画面を作る(作業を6つに分けて同時に進めた)
  • After Effects で全体を組み立てて、書き出す
  • 見た目・事実と出典・音とタイミングの3つの観点で点検し、直して組み直す(v1 → v2 → v3)

v1 の点検では62件の指摘が出て、確かめ直して確定した25件を直しています。

声を作ったログの最後(done 183 fails の行)と、v3 の組み立てログ(最後の行が BUILD OK)。実際のログの行を、見やすいパネルに並べたもの

5. 朝は「ログ → 確認メモ → 動画」の順に見る

朝に確かめるのは、次の3つです。

  1. ログの最後の行:声のログが「done 183 fails []」(183文・失敗0)、組み立てログが「BUILD OK」になっているか。
  2. 編集ガイドの「見て決めてほしいこと」:今回は6つありました。声(仮の声のままか、本人が録るか)・最後の告知・仮のBGM・説明のために作った画面・本人紹介の出し方・引用した映像の権利です。
  3. 確認用の軽い版(720p):通して見て、読み間違い・音量・字幕の重なりを確かめます。

先にログと確認メモを読むと、「どこを見ればいいか」が決まってから動画を見られます。

結果

できた動画は15分3秒(1920×1080)です。この動画を Masayume AI Lab の最初の動画として公開しました。

完成した15分の動画の4つの場面。題名、SWOT分析の図、壁の図、注意の場面

公開後の数字は次のとおりです。

YouTube Studio のチャンネルのダッシュボード。最新の動画のパフォーマンスと現在のチャンネル登録者数(サムネイルはぼかし)
項目数字
視聴回数(公開から最初の6日4時間)16.2万
サムネイルのクリック率6.7%
平均視聴時間(動画は15分3秒)3分14秒
現在のチャンネル登録者数988
過去28日間の登録者の増加940

数字はすべて、YouTube Studio のダッシュボードの画面からです(動画の公開から6日4時間の時点。2026年10月12日のリール編集で使ったスクリーンショット)。Claude Code が After Effects を動かして編集した動画の数字です。

リールの声で話している再生数と登録者数は撮影した時点の数字で、上の画面とは時点がちがいます(リールでは画面に「最新のダッシュボード」の札を付けて分けました)。また、リールでは収益化の条件についても話していますが、この記事では条件の達成は書かず、画面で確かめられた数字だけを載せています。

失敗した点と、次から気をつけること

声の読み間違いは、文字起こしをしないと気づきにくい

「開業の4日前」が「廃業」に、「彼はブログに」が「あれは」に聞こえる文がありました。点検で見つけ、読み方を直して作り直しています。数字の前の「に」も聞き違いの元になったので、読点を入れました。

引用の声がナレーションより小さかった

英語の引用の声がナレーションより約6dB小さく、v2 で上げてもまだ3〜6dB足りませんでした。v3 で整えて、差を約1dBにしています。

説明のために作った画面と、本物の画面を分ける

動画の中の作業画面などは説明のために作った画面で、編集ガイドにもそう書き出してもらいました。この記事の指示文の画像も、入力欄の形に再現したものです。

次からは、朝の確認で次のチェックを使います。

  • 声のログの最後に、失敗(fails)が残っていない
  • 組み立てログの最後が BUILD OK になっている
  • 文字起こしで、読み間違いの文がない
  • 引用の声とナレーションの音量の差が小さい
  • 説明のために作った画面に、実在の数字を入れていない
  • 引用した映像の権利を確かめた
  • 再生数を出すときは、時点と出どころを書いている

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 台本は書けるけれど、編集の時間がとれない人
  • 同じ形の動画を続けて作りたい人
  • 朝に、ログと確認メモを読む時間をとれる人

向いていない人

  • 見本を作らずに、最初から長い動画を任せたい人(指示が長くなり、仕上がりもぶれやすくなります)
  • 作業の間、パソコンを動かしたままにできない人
  • 確かめずに、そのまま公開したい人

よくある質問

寝ている間、パソコンはつけたままですか?

はい。今回は手元の Mac で Claude Code が After Effects を動かしたので、作業が終わるまでパソコンは動かしたままにしておきます。

指示は本当に1文だけでいいのですか?

最後に送ったのは1文です。ただ、その前に台本と51秒の見本があり、見本への直しも同じメッセージに書いています。何もない所から1文で同じ動画ができるわけではありません。

After Effects がないとできませんか?

今回の動画は After Effects で編集しました。記事の数字も、After Effects で編集した動画のものです。ほかの編集ソフトで同じ流れができるかは、この記録では確かめていません。

まとめ

  • 夜に任せる前に、短い見本を作って「形」を決めておくと、指示は1文で伝わります。
  • 今回の記録では、指示から15分の動画の書き出しまで約3時間半でした。
  • 朝は「ログの最後の行 → 確認メモ → 軽い版の動画」の順に見て、読み・音量・画面・権利を人が決めます。

まずは、作りたい動画の冒頭だけを Claude Code に頼んで、見本を1本作ってみてください。

元のリールは Instagram で見られます。15分の長尺を台本から投稿まで作る流れは こちらの記事 で紹介しています。ほかの作り方は 記事の一覧 にまとめています。株式会社Masayume の講座や個別のご相談については、トップページ をご覧ください。

この記事の数字は、Masayume の YouTube Studio の記録です。成果には個人差があります。

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