Claude After Effectsで動画編集|指示2文と撮る・渡す・直す

Claude After Effectsで動画編集|指示2文と撮る・渡す・直す

Claude After Effects の自動編集(Claude に After Effects の編集を任せるやり方)なら、テロップ、アニメーション、効果音、BGM までを、日本語で頼むだけで組み立ててもらえます。人がやるのは「撮る・渡す・直す」の3つです。いちばん大事なのは、最初の指示の2文目に「過去の編集ルールを確認してから進めて」と書くことです。

この記事は、Masayume の動画「Claude × After Effects 自動編集の裏側」(2026年9月公開・約12分)の内容を要約したものです。Claude Code が After Effects をどう動かしているのか、頼んでいないのに AI がやってきたこと、長い YouTube を出す前の点検、うまくいかなかった所、そして Masayume のやり方4つを、動画の順番に沿ってまとめます。

この動画で分かること

  • Claude Code が After Effects を動かして、編集を組み立てる仕組み
  • 最初に送る指示は2文だけで、2文目がいちばん大事な理由
  • 頼んでいないのに AI がやってきたこと(足りない素材づくり・見比べての直し・数え直し)
  • お手本の動画を言葉にして、呼び出せる「パーツ」として育てる方法
  • 長い YouTube を出す前に、AI が「このままアップしないで」と止めた話と、うまくいかなかった所
  • Masayume のやり方4つ(過去の自分を正解に・台詞で頼む・辞書に書き戻す・疑う役をつける)

3分で分かる動画の要約

撮影はできても、編集が終わらない。だから投稿が止まる。この悩みに対して、Masayume は8月から AI に動画編集を任せてきました。今、After Effects の編集を任せているのは Claude(モデルは Claude Opus 5.5)です。Claude Code が After Effects を動かすスクリプトを書き、そのまま実行して組み立てます。返ってくるのは完成した動画ではなく、After Effects のレイヤーのままなので、文字も色も後から人が直せます。

最初に送る指示は、日本語の2文だけです。1文目は「After Effects で編集して、アニメーションを追加して」。2文目は「過去に編集した内容をチェックして、編集ルールを確認した上で進めて」。この2文目があるので、Claude は前のリールの字幕の設計や編集スタイルのメモを読み、何を優先するかを決めてから作り始めます。

動画の後半では、頼んでいないのに AI がやってきたこと、長い YouTube を出す前の点検、そしてうまくいかなかった所を正直に見せています。最後に、Masayume のやり方を4つにまとめています。結論は「編集は、手を動かす仕事から、言葉で頼んで見て直す仕事に変わった」ということです。

撮る・渡す・直す:Claude After Effectsの自動編集でやること

動画の冒頭部分も、この同じやり方で Claude に組んでもらったものです。Masayume がやっていることは3つだけです。

担当やること中身
人撮る撮影と、言い間違いを切るところまで
AI組み立てるClaude Code が After Effects のスクリプトを書いて実行
人直す見て感じたことを、そのまま言葉で返す

言い間違いを切る作業は、今も Masayume 自身が行っています。全部を AI に渡しているわけではありません。

最初の指示は2文だけ

Claude Code の画面。9月24日のリールで最初に送った指示2文のうち、「過去の編集ルールを確認した上で進めて」という2文目を赤い四角で囲んでいる
最初の指示は2文。2文目が今日いちばん覚えてほしいポイント(動画の 1:40 ごろ)

2文目がなぜ大事なのかは、後半の「やり方4つ」で出てきます。指示文の組み立て方は Claude Codeの動画編集プロンプト|カットからAE仕上げまで任せる手順 でも詳しく書いています。

文字起こしで、テロップと効果音を声に合わせる

whisper の文字起こしの結果。単語ごとに始まりと終わりの時刻が並ぶ列を赤い四角で囲んでいる
whisper は単語ごとの時刻を出すので、テロップや効果音を声ぴったりに置ける(動画の 2:10 ごろ)

Claude が最初にやるのは文字起こしです。whisper という文字起こしの道具をパソコンの中で動かしていて、無料で使えます。単語ごとの時刻が出るので、テロップや効果音を声ぴったりの位置に置けます。

ただし whisper は、声の出だしを少し早めに拾うことがあります。9月25日のリールでは、字幕が声より早く出る所が6か所ありました。これも Claude が、音の大きさから声の立ち上がりを測って、自分で直しています。効果音も、音の頭にあるわずかな無音を測って、その分だけ前にずらして置いていました。

一発目は単調だった。ダメ出しは感じたままの言葉で

最初の版は、テロップが全部同じ大きさで、全部ふわっと出てくる、単調な仕上がりでした。そこで Masayume は次のように返しています。

  • ディゾルブ(ふわっと出る切り替え)が続かないようにしてほしい
  • 大事なキーワードの2文字だけ、右からスライドして強く出してほしい
  • 太字が太すぎるので、2段階落としてほしい

これでキーワードだけが大きくなり、出し方も毎回変わるようになりました。専門用語は使っていません。見て感じたことを、そのまま言っただけです。最初の依頼から、特典を見せる時間を足した30秒の版まで、約1時間半でした。

頼んでいないのに、AIがやってきたこと

After Effects での再現の比較。左が元の映像、右が Claude が組んだ映像で、右側を赤い四角で囲んでいる
送ったのは「この映像を After Effects で再現してほしい」の1行だけ(動画の 3:48 ごろ)

同じ日の午後、Masayume は画面録画を1本渡して「こちらの映像を After Effects で再現してほしいです」と1行だけ送りました。Claude は次のことを自分で進めています。

  • 足りない湖の写真を、画像生成で自分で作ってきた
  • ロゴは公式のデータから形を作り直し、元とどれだけ重なるかを数字で確かめた
  • 1回作ったあと、元の映像と41か所を並べて見比べ、ずれを直す作業を3版目まで繰り返した

追加の指示はゼロで、約1時間で Masayume が「もう完成しているので、これで問題ないです」と止めました。もちろん完璧ではなく、書体は元と別物で、湖の写真も少し違います。ただ、文字は全部打ち直せるレイヤーなので、ここから先は人が直せます。

台本を点検して「読む時間が足りない」と気づき、声のない間を自分で伸ばしたこともありました。

お手本を言葉にして、Claude Codeの動画編集スキル(パーツ)に育てる

Claude Code に送った指示の画面。「言語化してすぐ呼び出せるようにストックしておいてほしい」「今回の動画にも一度反映して」の部分を赤い四角で囲んでいる
気に入った動きを言葉にして、番号で呼び出せるようにストックしてもらう(動画の 5:48 ごろ)

9月2日に送ったのは「この説明のアニメーションがいい。解析してみて」という、ほぼ感想です。それだけで AI はコマに分けて、「色は1色だけ」「文字は0.3秒で入る」と、なぜいいのかを言葉にしてきました。

今いちばん使っているのは、その先です。たとえば、ブロックが波のように流れて切り替わる動きの画面録画を渡し、「言語化して、すぐ呼び出せるようにストックしておいてほしい。今回の動画にも一度反映して」と頼みます。Claude は1コマずつ見て、カードが飛び始める秒と着地する秒まで表にし、「E12」という番号をつけて、説明書・コード・完成例を1つのフォルダにまとめました。

プロの文字アニメの見本も、37個の技に分けて言葉にしてあります。次からは台詞の場所で「E12」と言うだけで、気に入った動きを呼び出せます。

何で作るかも、まず測ってから決める

手描きのアニメを Claude に解析させると、まず測ってきました。絵が変わるのは1秒にだいたい12枚で、笑う人と拍手は2枚の絵の繰り返し。だから動画生成はいらず、静止画を並べて動かせばいい、という結論でした。測ってから決める。Masayume はこれをかなり大事だと考えています。同じ考え方は Claude Codeで2Dアニメを作る|動画生成AIのクレジットを使わない方法 でも紹介しています。

20分の長尺と、投稿前の「このままアップしないで」

長い YouTube でも、やり方は同じです。企業から依頼を受けて作った約20分の動画では、カットしたトークを3本渡しました。

回送った指示Claude がしたこと
1本目この工程が24分ほどあるので進めて場面ごとにファイルを分け、AI で手分けして作成
2本目同じように編集して1本目の型をそのまま使う
3本目画面の操作を多めにブラウザを自分で動かし、操作の様子を4Kで録画する道具を作成

帽子のロゴは、依頼の条件を読んで1コマずつ追いかけてぼかしていました。BGM は「声より最低18dB下」になるよう Claude が数字で管理し、「音は耳で聞けないので数値で確認した」と報告してきました。曲の雰囲気は、人が耳で判断します。

完成した動画と依頼の条件を照らし合わせる画面。読み取った画面の文字の数と、AI で手分けした確認の表示を赤い四角で囲んでいる
投稿の手順より先に、条件と完成品を照らし始めた(動画の 8:29 ごろ)

いちばん驚いたのは、ここからです。完成して「動画ができた、投稿して申請します」と送ると、Claude は投稿の手順より先に、条件と完成品を照らし始めました。画面の文字を3,000個以上読み取り、47の AI で手分けして確かめ、「このままアップしないでください」と止めてきたのです。条件に足りない所がありました。「全部直して」と返すと、足りない場面を撮り直し、映ってはいけない表示を消して書き出し直し、残っていないことまで1コマずつ確かめました。

長尺を任せる流れは Claude CodeでYouTube長尺を自動化|台本から投稿・収益化の審査 にもまとめています。

うまくいかなかった所

「ダメだった所」の画面。カットの位置を秒の小数ではなく、コマの数で書くようにした部分を赤い四角で囲んでいる
秒の小数で丸めたら、1コマだけ次のテイクが映った。それからはコマの数で書かせている(動画の 9:03 ごろ)

いいことだけではありません。動画では、失敗も3つ挙げています。

  • 1コマだけ次のテイクが映った:カットの位置を秒の小数で丸めたため。それからはコマの数で書かせています。
  • 確かめ役の AI を72体動かしたら、利用の上限で全部止まった:並べて動かせば全部解決、ではありません。
  • 本人の記憶違いを AI が指摘した:Masayume は「画像は8枚だけ」と話していましたが、Claude から「記録だと13回生成している」と指摘が来ました。決めるのは人ですが、事実には AI の方が厳しい、ということです。

失敗したら、次から同じことが起きないようにルールに書き足しています。ただ、全部はまだ追いついていません。

1回目と最新の違い:AIが作り、別のAIが疑う

AI に編集を任せたのは、最近のことではありません。最初は8月5日。自分で編集した Premiere Pro のプロジェクトを渡して癖を数字にしてもらい、それを正解に次の素材を編集させると約27分でできました。ただ、返ってくるのは完成した動画だけで、1文字も後から直せませんでした。

後から自分で直せる形を求めて行き着いたのが、今の After Effects です。字幕の大きさも色も音量も、1か所の数字を変えれば全体が変わります。

かかる時間は、9月26日のリールで約65分と、むしろ伸びています。中身が違うからです。1回目は AI が1人で作って1人で見直して終わり。今は、作ったあとに別の AI が疑い、直してから渡してきます。夜に頼んで朝に確かめる進め方は Claude Opusで自動編集|寝る前の指示1文と朝に確かめる3つのこと に書いています。

Masayumeのやり方4つ

動画の実例を、Masayume は4つのやり方にまとめています。作業の大半は AI が引き受け、人は何を発信するかを磨く、という考え方です。

  1. 過去の自分を、正解にする:最初の指示の2文目「過去の編集ルールを確認した上で進めて」がこれです。前に作った動画を渡せば、AI が癖を数字にして基準にしてくれます。
  2. 秒ではなく、台詞で頼む:「10秒のところに」だと、カットで秒がずれたときに場所もずれます。「この言葉を言ったところで E12」なら、台詞は動かないのでずれません。
  3. ダメ出しを、辞書に書き戻す:パーツ辞書には「次も使う」「直して使う」「使わない」を書く欄があります。9月24日の「ディゾルブが続くのをやめて」は、次の日にテロップのルールとして書き残しました。評価の欄はまだ少なく、育てている途中です。
  4. 点検には、疑う役をつける:区切って見る役の指摘を、別の AI がもう一度疑って確かめます。9月24日のリールでは、そうして残った15件を直した版が届きました。最後に決めるのは人です。

9月24日のリールも、1回目から作り直して今は10版目です。1回目で判断しないこと。AI に頼むだけの側と、AI を育てる側で差がつく、と Masayume は話しています。

よくある質問

Claude で After Effects の編集はできますか?

できます。Claude After Effects の自動編集では、Claude Code が After Effects を動かすスクリプトを書いて実行し、テロップ・アニメーション・効果音・BGM を組み立てます。返ってくるのはレイヤーのままの状態なので、文字や色は後から人が直せます。

Claude に動画編集を頼むとき、指示は何を書けばいいですか?

動画で紹介した最初の指示は2文です。「After Effects で編集してアニメーションを追加して」と、「過去に編集した内容をチェックして、編集ルールを確認した上で進めて」。直すときは専門用語でなく、見て感じたことをそのまま書けば伝わります。

テロップを声のタイミングに合わせるには?

whisper で単語ごとの時刻を出し、その時刻にテロップを置きます。whisper は声の出だしを早めに拾うことがあるので、音の大きさから声の立ち上がりを測って直すと、ずれが減ります。

AI に任せれば、人のチェックは要りませんか?

要ります。動画でも、カットの位置のずれや、AI を同時に動かしすぎて止まった失敗が紹介されています。別の AI に疑わせる仕組みを作ったうえで、最後に決めるのは人です。

まとめ

  • 人がやるのは「撮る・渡す・直す」の3つ。組み立ては Claude Code が After Effects で行う
  • 最初の指示は2文。2文目の「過去の編集ルールを確認して」がいちばん大事
  • お手本を言葉にして番号を付けると、次から呼び出せるパーツになる
  • 投稿前の点検は、AI に疑う役をつけて、最後は人が決める
  • 失敗はルールに書き戻して、AI を育てていく

まずは自分の動画を1本選び、2文の指示から試してみてください。

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