Claude と Higgsfield を MCP で連携すると、広告動画づくりのどこまでを Claude に任せられるのか。2026年10月16日に Instagram で公開したリール(57秒)の内容を、記事にまとめました。
人物は Soul Cinema で作り、三面図で固定し、Seedream 5.0 Pro で背景になじんだ合成写真にして、Seedance 2.5 で話す動画にします。この4ステップを、Claude が Higgsfield の機能を呼び出しながら進めました。人が決めた所と、途中の失敗も紹介します。
この記事の結論
- Higgsfield を MCP で Claude につなぐと、画像・動画の生成を Claude との会話の中から呼び出せます。
- 広告は「人物 → 三面図 → 合成写真 → 動画」の4ステップで作りました(Soul Cinema・Seedream 5.0 Pro・Seedance 2.5)。
- Claude は段取り・生成・点検・編集まで進めます。台詞の中身、生成の OK、出来上がりの確認は人が行いました。
- 5人の構図をそろえるには「構図の参照動画」を渡すのが効きました。
- 品質がそろった後は、締めを5人でハモらせるような「アイデア」で差がつきます。
実際に作ったもの
作ったのは、Masayume の自動編集のサービスを案内する縦の広告です(13.75秒)。サンフランシスコ・上海・パリ・ドバイ・東京の5人が同じ台詞をリレーで話し、最後の「詳しくはリンクから。」だけ5人が声をそろえます。出演者は全員 AI で作った人物で、広告の最後に「出演者はすべてAIで作成しています」と表示しています。

使った道具は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 役割 | 使った道具 | メモ |
|---|---|---|
| 指示・段取り・点検・編集 | Claude(Claude Code) | Higgsfield を MCP でつないで使用 |
| 人物の顔 | Soul Cinema(Higgsfield) | 顔のパネルを使う |
| 三面図・背景・合成写真 | Seedream 5.0 Pro(Higgsfield) | 背景と合成写真は 9:16・2k |
| 話す動画 | Seedance 2.5(Higgsfield) | 15秒・9:16・720p |
| 仕上げ | After Effects | 字幕・つなぎ・締めのカルーセル |
料金はプランと画質で変わるので、各サービスの料金ページで確かめてください。
手順
1. Claude と Higgsfield を MCP でつなぐ
MCP(Model Context Protocol)は、AI のアプリから外部のサービスの機能を呼び出すための共通のつなぎ方です。Masayume の環境では、Higgsfield を Claude のコネクタとしてつないでいます。つなぐと、Claude との会話の中から Higgsfield の画像生成・動画生成・ファイルのアップロードなどを呼び出せます。つなぎ方の画面は変わることがあるので、公式の案内で確かめてください。
2. Claude に台詞と構成を頼む
次に、広告で言いたいことを台詞案にして Claude に渡し、15秒の広告にするよう頼みました。Claude は約260字の台詞案を15秒で言える約100字に整え、カットの構成案にしました。リールの画面では、この指示を「この台詞で15秒の広告動画を作って」と短くまとめて見せています(実際に送った文は記録に残っていません)。
最初は1人(サンフランシスコの男性)で1本作り、同じ台詞・同じ構図で5人に広げました。生成の前に Claude には段取りだけを書いてもらい、人が OK してから生成しています。
3. 人物を作る(Soul Cinema)
1つ目は人物の作成です。Soul Cinema で5人の顔を作りました。Masayume はリールで、これがいちばんリアルに近づく人物の作り方だと話しています。

4. 三面図で人物を固定する
2つ目は三面図です。左に顔のアップ、真ん中に正面の全身、右に後ろ姿を並べた1枚です。これを参照に渡すと、動画にしても顔・髪・服が変わりにくくなります。
Soul Cinema で三面図まで一度に作ろうとすると、1回目は体のパネルにも頭が入りました(4人分・8枚すべて)。そこで左の顔のパネルだけを切り抜き、Seedream 5.0 Pro で三面図を作り直しています。

5. 合成写真を作る(Seedream 5.0 Pro)
3つ目は合成写真です。人のいない朝の歩道の背景を作り、背景・三面図・ノートPCの3枚を Seedream 5.0 Pro に渡して、人物が背景になじんだ1枚にします。これが動画の開始フレームになります。

5人分ができたら、Claude が顔の枠を測って切り抜き、顔の位置と大きさをそろえました。なお、リールの音声では「シーダンスプロ5.0」と聞こえますが、使ったのは Seedream 5.0 Pro です。
6. Seedance 2.5 で話す動画にする
4つ目が動画です。Seedance 2.5 に開始フレーム・三面図・プロンプトを渡し、15秒・縦(9:16)・720p で生成しました。話す言葉は、プロンプトに秒と台詞で書きます。実際の台詞の段を一部省いて載せます(声の説明・3行目の台詞・その読み方の注記を省略)。
VOICE AND DIALOGUE
0.0-2.1s 「動画の自動編集は、もう当たり前。」
2.2-4.5s 「差がつくのは、結果が出る動画にできるか。」
7.5-10.8s 「自動編集できる人は増えても、成果を出せる人は、まだ少ない。」
10.9-13.7s 「このノウハウを、あなたの事業に。詳しくは、リンクから。」
「自動編集」 is read ji-dou-hen-shuu, never hen-sei. 「事業」 is read ji-gyou.
パリ・ドバイ・東京の3人には、1人目の動画から作った「構図の参照動画」も渡しました。人物を灰色の人形に置きかえ、背景をぼかした動画です。プロンプトでは、カメラと立ち位置だけを参照から受け継ぎ、体の動きは自然にするよう書いています。
CAMERA LOCK: camera path, height, lens feel and the framing over time = Video 1. No cuts added.
STAGING LOCK: his place in the frame, his facing, the moment he slows down and stops, and the timing of his gestures = Video 1.
BODY: free, natural human biomechanics - knees bend, weight shifts from foot to foot, arms swing, hips and shoulders counter-rotate, the head turns and nods. Never a stiff puppet, never gliding.

参照なしの上海の女性は、顔の幅が基準の平均0.82倍でした。参照ありのパリ・ドバイ・東京は0.97〜0.99倍で、指を1本立てる瞬間までそろいました。
Seedance 2.5 は、ビットレートの設定を high にすると画質が大きく上がりました(1人目の動画で 3.1Mbps → 8.7Mbps)。
7. 仕上げにアイデアを1つ足す(5人でハモる)
最後に After Effects で5人のリレーと締めのカルーセルにまとめ、Claude にこう頼みました。
締めの『詳しくはリンクから』は全員でハモって
Claude は東京の男性の声を基準にして、ほかの4人の同じ台詞を、音程を変えずに伸び縮みさせて重ねました。言葉の山のずれは ±10ms ほどです。

結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 完成した広告 | 縦 1080×1920・13.75秒・5人のリレーと締めのハモり |
| 出演者 | AI で作った5人(広告の中に表示あり) |
| 画像の生成(4人分) | Soul Cinema 8枚・Seedream 5.0 Pro 24枚(三面図・背景・合成写真を2枚ずつ作って1枚を採用) |
| 動画の生成 | Seedance 2.5 で1人1本(15秒・9:16・720p) |
| 撮影 | 広告の中ではなし |
Claude に任せた所と、人が決めた所は次のとおりです。
| 作業 | Claude | 人 |
|---|---|---|
| 台詞 | 15秒に整える・構成案を出す | 台詞案を書く・OK を出す |
| 生成 | プロンプトを書き、MCP で生成を呼び出す | 生成の前の OK・画質の指摘 |
| 点検 | 台詞を聞き直す・顔の位置と大きさを測る | 使う動画を決める |
| 編集 | After Effects の組み立て・声のハモり | ハモりのアイデア・最後の確認 |
リールの後半で Masayume は、画質はツールで上げやすくなり、ここからはアイデアの戦いになると話しています。
失敗した点と、次から気をつけること
開始フレームどおりに始まらないことがある
上海の女性は、開始フレームを渡したのに遠くから歩いてくる動画になりました。そこで、ほかの人には構図の参照動画を足しました。
余分な言葉や読み違いが出る
ドバイの男性は台本にない言葉を2回言い、上海の女性は「自動編集」が「自動へんせい」に聞こえました。読み方の注記をプロンプトに足し、出来上がりは文字起こしで聞き直して、余分な所は編集で切っています。
声の参照を渡すと、声が作り直された
1人目では、別に作った声を参照に渡しましたが、Seedance は声を作り直し、台詞の一部も変わりました。そこで台詞はプロンプトに書き、Seedance の声で出す形にしています。
公開前の確認として、次のチェックを使っています。
- 三面図の体のパネルに、頭や顔が入っていない
- 開始フレームの顔の位置と大きさがそろっている
- 台詞を聞き直し、余分な言葉や読み違いがない
- 画面にロゴ・実在の人・他社の商標が出ていない
- 出演者が AI であることを表示している
- 生成を始める前に、人が段取りを OK している
向いている人・向いていない人
向いている人
- 撮影せずに、広告の短い動画を作りたい人
- 同じ台詞で、人物や街を変えた版を作りたい人
- 段取りや点検を Claude に任せたい人
向いていない人
- 実在の人物に似せた広告を作りたい人(権利の問題があるため、おすすめしません)
- 1コマずつ思いどおりに動かしたい人(生成のたびに結果が変わります)
よくある質問
MCP でつながないと作れませんか?
作れます。Higgsfield の画面で、同じ4ステップを手で進められます。MCP でつなぐと、段取りから編集までを Claude との会話の中で続けて進められます。
1本作るのに、どれくらい時間がかかりましたか?
記録では、4人分の三面図の生成を10月16日0時17分に始め、After Effects の1本目は1時50分ごろにできました。1人目の版と段取りは前の日に作っています。初めての方は、つなぐ準備も含めて余裕を見てください。
AI で作った人物を広告に使っても大丈夫ですか?
今回は、実在の人に似せない・ロゴや作品名を入れない・AI の出演者だと表示する、の3つを守りました。AI の人物に「私は」と体験談を話させず、Masayume の話として話してもらっています。各サービスの利用規約と、広告を出す媒体の基準も確かめてください。
まとめ
- Claude と Higgsfield を MCP で連携すると、広告動画の4ステップを会話の中で進められます。
- 人物(Soul Cinema)→ 三面図 → 合成写真(Seedream 5.0 Pro)→ 動画(Seedance 2.5)の順に作ります。
- 構図は参照動画でそろえ、仕上げにアイデアを1つ足します。
まずは、広告で言いたいことを台詞案にして、Claude に「15秒の広告にしてください」と頼むところから始めてみてください。
元のリールは Instagram で見られます。Seedance の使い方は ピクサー風3Dアニメの作り方、編集の任せ方は Claude と After Effects で編集する流れ でも紹介しています。ほかの作り方は 記事の一覧 にまとめています。株式会社Masayume の講座や個別のご相談については、トップページ をご覧ください。
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