Claude Codeの動画編集プロンプト|カットからAE仕上げまで任せる手順

Claude Codeの動画編集プロンプト|カットからAE仕上げまで任せる手順

Claude Code に動画編集を任せるとき、プロンプトには何を書けばいいのか。2026年10月4日に Instagram で公開したリールの編集を例に、実際に送った指示文と、カットから After Effects の仕上げまでの流れを記事にまとめました。

このリールは、話している動画を撮ったあと、台本どおりのカットを Codex に、After Effects(以下 AE)での仕上げを Claude Code に任せて作りました。送った指示は、台本を除けばどちらも数行です。短い指示で済んだ理由と、AI に任せずに人が確かめる所もあわせて書きます。

この記事の結論

  • Claude Code に動画編集を任せるプロンプトは、長い文でなくてかまいません。この回の指示は「素材」「何で編集するか」「素材の意味」の3つだけでした。
  • 短くて済むのは、字幕の出し方や部品の決まりを「編集の型(スキル)」として先にまとめ、Claude Code に読み込ませているからです。
  • 作業は2段に分けました。台本どおりのカットは Codex、AE での字幕・図解・効果音と点検は Claude Code です。
  • AI に任せたのは、カット・AE での組み立て・点検までです。何を見せるか、耳で聞いて自然か、投稿するかどうかは人が決めます。

実際に作ったもの

作ったのは、49.92秒の縦のリールです。話の中身は「再生を取っているアカウントを参考にしようとしても、外注も資金もない個人では、時間と労力とお金がかかる。でも今は AI が編集してくれる」というものです。

方眼のメモに「外注」「資金」へ赤い×を付け、「時間」「労力」「お金」の分銅を描いたリールの図解の場面

リールの後半では「このプロンプトを作ったから、この動画が作れた」という流れを見せています。作れた動画として出したのは、Masayume の YouTube チャンネル「Masayume AI Lab」の1本目(海外の方の実話を紹介する回)の冒頭を、Claude Code と AE で試作したものです。

リールの一部。プロンプトの書類から矢印が伸び、「作れた動画」のカードと3つの点検の札が出る場面(8秒・人の名前と元の映像はぼかし)

使った道具は次のとおりです(2026年10月時点)。

役割使った道具メモ
撮影本人のトーク(縦 1080×1920)机の前で台本を読んで撮影
カットCodex台本を貼って「カット作業だけ」と頼む。カット用のスキルを使用
仕上げClaude Code(モデルは Opus 5.5)AE 編集の型(スキル)を読み込ませて依頼
編集ソフトAfter Effects後から直せるプロジェクトのまま受け取る
文字起こしwhisper(large-v3)1語ごとの秒を取り、字幕の出る時刻に使う

料金はプランと画質で変わるので、各サービスの料金ページで確かめてください。

手順

1. 台本を貼って、カットだけを Codex に頼む

撮影した動画(約2分19秒)と台本を Codex に渡し、次のように頼みました。

$cut
(ここに台本の全文を貼る)

カット作業だけしてください

$cut は、Codex に入れているカット用のスキル(手順書)を呼び出す書き方です。このスキルには「同じ説明をもう一度話し始めたら、言葉が少し違っても同じテイクの仲間として扱い、最後まで話せた良いテイクを1つだけ残す」という決まりを書いています。

Codex は台本を32の文に分け、言い直しのあった4か所(候補11テイク)から1つずつ選び、7テイクを外しました。収録の最後の「はい、OK」も外しています。書き出したあとは、完成した動画の音声をもう一度文字起こしして、台本と照らし合わせました。

Codex がカットのつなぎ目ごとに作った波形の図。緑の帯がつなぎ目で、前後0.4秒の音の大きさを1か所ずつ確かめている

34か所のつなぎ目は、上のような図で1か所ずつ確かめています。ただし、耳で通して聞く確認は Codex では行っていません。ここは人が行う所として残ります。

2. Claude Code に、素材と「素材の意味」を渡す

次に、カット済みの動画と、YouTube のホーム画面を録画した動画を Claude Code に渡しました。送った指示はこれだけです(ファイルの場所は短くしています)。

@"10-3_カット_v1.mp4" @"画面収録 2026-10-03 22.49.09.mov"
After Effectsで編集してください
二個目の動画は広告収益を稼いでるいろんなアカウントっていう表現で使ってください

大事なのは3行目です。画面収録を「何として見せるか」を1行で伝えると、どの台詞の所でどう見せるかは Claude Code が決めます。作業の途中で、作った動画を見せる場面も足しました。

@"AI起業丸投げ_YouTube/AE試作_冒頭/"
これを作成したからこれが作れたというのを入れてください

リールの中の Claude Code の画面は、この流れを短く「動画を編集して」と表した図です。

リールに出した Claude Code の画面の図。「動画を編集して」の指示のあと、カット・テロップ・効果音・図解の4本のトラックが埋まり、緑のチェックが付いた場面

3. 編集の型(スキル)を読み込ませておく

指示が短くて済んだのは、Claude Code に「Masayume の AE 編集の型」というスキルを読み込ませていたからです。これまでに Claude Code が AE で編集した12本ぶんの考え方・部品・道具・失敗を、1つにまとめたものです。中に書いている決まりを、一部紹介します。

決まり中身
直せる形で納める書き出した動画だけでなく、AE のプロジェクトのまま渡す
画面の変化約1.2〜2秒に1回、画面に変化を付ける
テロップキーワードだけ大きく、色を付け、出し方を毎回変える
無音を作らない図や画面収録は、トークの裏で見せる
数字・名前台詞と本物のデータにある物だけを出す
点検0.5秒ごとのコマ一覧などで確かめ、人に確認してほしい項目を書いて返す

プロンプトを毎回長く書くより、毎回守ってほしい決まりを型として1か所にまとめておくと、指示は「素材」と「今回だけの話」で済みます。

4. 設計 → 分担して組む → 点検

Claude Code はまず、台詞ごとに「何を見せるか・テロップの出し方・効果音」を決めた設計書を作りました。そのあと作業を7つに分けて同時に進め、14の場面を約22分で組みました。カットのつなぎ目は、Codex が残した記録(34か所)に合わせています。

1本目を書き出したあと、7つの観点(場面の見た目を4区間に分けて・字幕・音・事実と指示)で点検しました。指摘は61件出ましたが、1件ずつ確かめ直すと、直す必要があったのは17件でした。直した2本目を3つの担当に分けて点検し直し、残りは0件になりました。

「このプロンプトで」の書類から「作れた動画」のカードへ矢印が伸び、左に「見た目」「事実と出典」「音とタイミング」の3つの点検の札が並ぶ場面(人の名前はぼかし)

リールの中の点検の札(見た目/事実と出典/音とタイミング)は、作れた動画の試作で実際に行った3方向の点検です。

5. 編集ガイドを見て、人が決める

最後に Claude Code は、完成した動画・AE のプロジェクト・「編集ガイド」を返しました。編集ガイドには場面ごとの中身の表と、投稿の前に人が確かめる7つの項目が書かれています。

  • 作った動画(公開前の試作)を先に見せてよいか
  • 「ここに載せている」の受け取り方(プロフィール・コメントなど)
  • 他の人のチャンネルが写る画面収録の扱い
  • 画面に出る数字が事実どおりか
  • カバーにするコマ・BGM・作業フォルダの置き場所
「プロンプト」と「自動編集の手順」の2行にチェックが付いたカードと、右下の小さな「作れた動画」のカード(人の名前はぼかし)

結果

項目内容
元の撮影約2分19秒のトーク1本
カット後49.92秒。35か所を残し、34か所でつないだ
言い直しの整理4か所(候補11テイク)から各1つを選び、7テイクを外した
仕上げ1080×1920・59.94fps・字幕35か所・効果音あり・BGMなし
点検1回目61件 → 確かめ直して17件を修正 → 2回目の点検で0件
かかった時間カットは作業記録の時刻で約20分。AE の仕上げは、依頼から完成版と編集ガイドまで約1時間50分
人が行ったこと台本・撮影・短い指示・確認項目の判断・投稿

リールでは「時間がない人でも、どんどん制作できる」と話しています。ただし上の時間には、台本を書く時間と撮影の時間は入っていません。

リールで話している「参考にしたチャンネルよりもいいクオリティ」は、Masayume 本人の感想です。画面では特定のチャンネルを出さず、無地の「参考」のカードと並べました。

左に無地の「参考」のカード、右に大きくなった「作れた動画」のカードを並べた場面(特定のチャンネルは出さず、人の名前はぼかし)

失敗した点と、次から気をつけること

画面収録に、読み込み中の灰色の箱が写っていた

YouTube のホームを録った画面収録には、サムネイルがまだ読み込まれていない灰色の箱が、1.5〜3.5秒のあたりに多く写っていました。Claude Code は、読み込みが済んだ所で画面を止め、台詞に合わせて先へ飛ばしました。画面収録は、読み込みが終わってから撮り始めると手間が減ります。

字幕が声より少し早く出た

文字起こしの秒は、文の途中の言葉ほど0.1〜0.3秒早く出ることがありました。波形を見て直しています。カットの直後の言葉は、文字起こしの秒ではなくカットの秒に合わせました。

作った動画の「数字の場面」が、誤解を生む見え方だった

作れた動画の試作には、お金の数字が出る場面がありました。そのまま並べると「このプロンプトで、その金額が手に入る」と読めてしまうため、図解とタイトルの場面だけを使いました。

点検の指摘を、そのまま全部は直さなかった

1回目の61件のうち、本当に直す必要があったのは17件でした。全部直すと、直さなくてよい所まで変わってしまいます。指摘は原寸のコマで確かめ直してから直します。

機械の確認と、耳の確認は別

カットの検証は、文字起こし・波形・技術の検査で行いました。検証結果には「耳での通しの確認はしていない」と書かれていました。声の自然さやテンポは、人が聞いて確かめます。

公開前の確認として、次のチェックを使っています。

  • カットの依頼に、台本の全文を貼った
  • 素材を「何として見せるか」を1行で書いた
  • AE のプロジェクトのまま受け取り、後から直せる
  • 点検の指摘は、確かめ直してから直した
  • 他の人のチャンネル・名前・数字が写る場面を、投稿前に人が見た
  • 完成した動画を、耳で通して聞いた

向いている人・向いていない人

向いている人

  • 台本を書いて話す動画を、毎週何本も出したい人
  • AE の操作より、話の中身を考える時間を増やしたい人
  • 自分の編集の決まりを言葉にできる人

向いていない人

  • 1コマずつ自分の手で動きを付けたい人
  • After Effects を使わない人(この記事の手順は AE が前提です)
  • 確認をせずに、そのまま投稿したい人

よくある質問

プロンプトは長く書く必要がありますか?

台本を除けば、この回の指示は数行でした。そのかわり、テロップの出し方や点検のやり方など、毎回守る決まりはスキル(編集の型)にまとめて、先に読み込ませています。

After Effects がないとできませんか?

この記事の手順は、After Effects が入ったパソコンで行いました。ほかの編集ソフトでの手順は、この回では試していません。カットだけなら、Codex で書き出した動画をそのまま使えます。

本当に全部 AI に任せられますか?

カット・AE での組み立て・点検までは AI に任せました。ただし、台本と撮影、何を見せるかの判断、耳での確認、投稿は人が行います。AI は、人が確かめる項目を編集ガイドに書いて返してくれるので、そこを見て決めます。

まとめ

  • Claude Code の動画編集プロンプトは「素材」「何で編集するか」「素材の意味」の3つで始められます。
  • 毎回守る決まりは、編集の型(スキル)にまとめて読み込ませておきます。
  • カットは Codex、AE の仕上げと点検は Claude Code と、2段に分けると進めやすくなります。
  • 最後は編集ガイドの確認項目を見て、人が決めます。

まずは、自分の動画で毎回やっている編集の決まりを、5つだけ書き出してみてください。

元のリールは Instagram で見られます。15分の長い動画を Claude と After Effects で編集した回は 撮影した15分の動画をAEで編集した記事、寝る前に指示を出して朝に編集を終える流れは こちらの記事 にまとめています。ほかの作り方は 記事の一覧 にまとめています。株式会社Masayume の講座や個別のご相談については、トップページ をご覧ください。

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